今まで通り給水を 要望署名5306筆提出 水道水を考える会

2014.08.10
ニュース丹波市

 兵庫県丹波市青垣町東芦田の新水源の原水のマンガン値が国の基準値より高い問題で、 給水される予定の青垣地域や、 氷上町幸世地区の住民らでつくる 「丹波市の水道水を考える会」 (足立幸信代表) が8月6日、 今まで通りの水源地の水を給水することを求めた要望署名5306筆を、 市水道部に提出した。

 同会のメンバーら10人が市水道部を訪れ、 足立代表が、 細見滋樹公営企業管理者に要望署名を提出。 足立代表は、 「市は自治振興会だけを窓口にし、 我々市民団体の声を聞かない。 (給水予定地域の) 多くの住民は新水源が使われることに反対だ。 早く覚悟を決めてほしい」 と訴えた。 細見公営企業管理者は、 「市長につなぐ」 と応じた。

 同会は昨年11月に発足し、 署名活動を始めた。 以降、 水道部が水質検査結果を隠ぺいしていたことが判明するなど、 水道事業に対する不信感が増したこともあり、 同会によると、 関係する自治振興会 (協議会)、 自治会の多くが新水源の使用に反対し、 これまで通りの給水体制を求める意思表示をしているという。

 同会は、 安定した水源のない春日地域への対策として、 ▽今後も人口減少が見込まれるため、 既存水源のままか、 既存水源の給水増量で融通する▽新たな水源を確保―をあげ、 東芦田新水源の使用を反対している。 足立代表は、 「市長との懇談を再開してほしい。 今後も署名は継続する」 と話している。

 

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