996万円減額で整備へ 9月議会に予算提案 城東グラウンド

2014.08.21
ニュース丹波篠山市

 兵庫県の篠山市立城東グラウンド (同市日置) を軟式の公式野球場にも使用できるグラウンドとして改修整備する事業について賛否が起こっていた問題で、 市は整備内容を見直した上で事業を実施することがわかった。 当初予定していた事業費よりも約996万円減額した整備を予定。 9月議会に関連予算を上程し、 1月から来夏にかけて工事を行う計画だ。

 見直し後の整備内容では、 市民らからの意見を反映し、 2階構造を想定していた観覧席を1階構造にした上で、 距離も56メートルから30メートルに変更。 本部席上の観覧席とひさしもなくした。 また本部席後方に設置する予定だったブルペン場はグラウンド内に置くなど、 当初予定していた事業からの削減・減額を行う。

 一方で、 地元自治会や野球関係者などからの要望を受け、 1塁側通路の樹木伐採と墓地横フェンスの取り替え、 集水桝の設置などを追加した。

 水はけの悪さを解消する土の入れ替えやグラウンド外周に沿うフェンスの設置、 ダッグアウト (選手らの控え席) の新設などは予定通り行う。

 市によると、 設備としては中学総体の丹有大会などを実施できるようになるという。

 増減を差し引いた総事業費は約1億891万円。 当初予定していた事業費は約1億1887万円から約996万円の減額となった。

 事業費のうち設計管理費1200万円はすでに今年度予算に盛り込まれており、 見直した事業費のうち約5890万円は施設整備基金を活用。 残る約3800万円は内定を得ているスポーツ振興くじ (toto) の助成を受ける。

 酒井隆明市長は、 「市民のみなさんから、 さまざまな意見を頂き、 今の財政に見合った形で一番良い方法だと思う」 とした。

 また市民でつくる 「篠山再生計画推進委員会」 が 「投資的事業に適合しない」 と答申したことで一時は白紙になった計画を再度実施することについて、 酒井市長は 「委員のみなさんには普段から厳しい目線で財政をチェックしてもらっているので、 今後はできるだけこのようなことがないように努めていく」 と話した。

 市は公開ミーティングや広報などで意見を募っており、 現在48件の意見が寄せられている。 うち42人が賛成、 6人が反対だった。

 

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