2016年度の開園を目指す味間認定こども園の一体施設の整備事業の投資的事業の妥当性を審査する 「篠山再生計画推進委員会」 (菟原元彦委員長、 7人) が10月21日、 丹南健康福祉センターで行われ、 投資的事業としての選定基準を満たしていると判断した。
市教育委員会は、 今後、 味間地区の保育ニーズが高まることや、 2016年度には園児数がピークを迎え、 保育の収容能力が不足することなどを挙げ、 一体施設を丹南健康福祉センター北に整備することを説明した。
また、 市政策部が事業を実施した場合の財政見通しを説明。 今年度は測量、 設計などに7500万円、 15年度は工事費に5億9800万円。 計6億7300万円に加え、 用地買収費 (約2800平方メートル、 費用は未定) がかかる見通しを示した。
委員からは、 「子育て施策の視点から必要性などがある」 「選定基準を満たしている」 などの意見の一方で、 「園児数に基づいた長期的な受け入れ計画を」 「味間地区以外の園児数が減らない施策を」 「周辺地区から味間地区への人口の流れがさらに促進されるのでは」 「 (最初の候補地2案にあがりながら、 最終的に候補地の優先順位が下がった) 音羽の森について、 関係者に精神的苦痛を与えたのでは。 候補地をあげる過程を精査し、 地元の人に苦痛を与えないよう教訓にしてほしい」 「建築資材高騰の折、 予算の上限を決めては」 「当初の計画より高額になったので、 節約できるところは節約しては」 などの意見が出た。
同委員会は、 市が行う1億円以上の投資的事業の▽必要性、 緊急性、 優先性がある▽再生計画策定時 (2008年) の収支見通しよりも悪化するおそれがないこと―の選定基準を審査する酒井隆明市長の諮問機関。
候補地選定の説明会を、 26日午後7時半から、 丹南健康福祉センターで味間地区の住民対象に開く。