2016年3月で閉校することが決まっている篠山産業高校丹南校 (兵庫県篠山市南矢代) は、 閉校記念事業を計画するため、 今年4月から 「丹南校閉校実行委員会」 を立ち上げて協議しており、 これまでに16年2月27日に執り行う同校の卒業式後に閉校記念式典を開くことなどを決めている。 また、 同実行委員会は、 記念事業を推進していくための支援の寄付を募っている。 問い合わせは、 中田信之教頭 (TEL079・595・0007)。
同実行委員会は、 同校の余田敏校長、 中田教頭らをはじめ、 同窓会やPTA会長、 栗栖野、 南矢代両自治会会長ら9人で組織。 実行委員長は、 同窓会長でもある大前修一さん (東河地) が務めている。 さらに同校の教員やPTA、 同窓会の計36人で 「校内実行委員会」 も組織。 ▽総務▽式典▽編集▽事業▽名簿▽財務―の役割ごとに編成した6つのグループに分かれ、 2カ月に1度のペースで閉校記念事業の内容を協議している。
これまでの協議で、 閉校記念式典のなかの記念公演で、 プロの和太鼓演奏集団 「松村組」 のコンサートを企画したほか、 記念誌の発行や記念品として丹波焼のマグカップを用意することを決めている。
県教育委員会は、 丹南校には三田市から通う生徒が多く、 今後、 三田市を中心に中学卒業見込み者が減少していくとし、 2016年3月の閉校を決定。 それに伴い、 14年度から生徒の募集を停止している。
同校は1950年に創立。 定時制の篠山農業古市分校として開校し、 69年に全日制に。 75年に農業科から普通科になった。 近年定員割れが続いており、 現在の生徒数は2年生31人、 3年生21人の計52人。 そのうちの約7割が三田市から通っている。 これまでに2112人の卒業生を輩出している。