「食・農・里山」本を発行 多彩な26人執筆 あうん社

2014.11.09
ニュース丹波市

「食と農と里山」 を編集発行した平野さん=丹波新聞社で

「食と農と里山」 と題した本が、 「あうん社」 (兵庫県丹波市春日町野上野、 平野智照代表) から発行された。 タイトルの通り、 食や農業、 里山にかかわっている人たち26人が書いた原稿を収録している。 執筆者の多くは丹波地方の人たちで、 それぞれの分野で活躍している同郷人の思いが伝わる内容になっている。

「食・農・里山」 のひとつの視点から編集しているものの、 執筆者の顔ぶれは多彩。 大手企業を退職して24歳で篠山市に移り住み、 里山暮らしを満喫している若者、 有機農業にかける若者の情熱に感化され、 地域に有機農業を広めた男性、 地元の農産物を生かす加工所を立ち上げ、 地産地消を推進した女性、 丹波にターンした人たちの交流会を催している不動産業経営者、 鹿の獣害に悩む一人暮らしのおばあさんに出会ったのをきっかけに鹿肉料理の研究を始めた料理人らが筆を執った。

このほかにも、 古民家でそば屋を開業した人、 「自然食農家レストラン」 を開業した人、 薪ストーブの普及を進めている人など、 さまざまな執筆者が顔をそろえている。

あうん社代表の平野さんは 「編集を終えて改めて読み直すと、 いろいろな人たちの思いや歩みがまとまり、 一つの現代史、 生活史になっていると思った」 と言う。 同書は、 20人以上の執筆者で1冊の本を出すという、 あうん社が企画しているシリーズ 「手のひらの宇宙BOOKs」 の第1号で、 「食・農・里山は普遍的なテーマであり、 今後もこのテーマで本を出したい。 執筆者を募っています」 と話している。

264ページ。 1200円 (税別)。 問い合わせは平野さん (090・4491・5250)。

執筆者は次のみなさん。

安達鷹矢 (篠山市) 荒木武夫 (市島町) 大木智津子 (氷上町) 木村裕輝 (同) 鴻谷佳彦 (柏原町) 河本大地 (神戸市) 斉藤武次 (さいたま市) 才本謙二 (篠山市) 坂口典和 (同) 坂本明久 (福知山市) 佐藤勉 (市島町) 妹尾栄二 (青垣町) 高嶋正晴 (京都市) 辻井博 (同) 西田浩之 (長岡京市) 福井佑実子 (神戸市) 藤本傑士 (春日町) 松井哲造 (篠山市) 村上鷹夫 (山南町) 森脇伸也 (福知山市) 柳川拓三 (春日町) 柳川瀬正夫 (氷上町) 柳田隆雄 (春日町) 山根成人 (姫路市) 余田亮一 (氷上町) 真砂秀朗 (神奈川県)

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