丹波舞台に狩猟ドラマ 29日、関西テレビで放送

2014.11.23
ニュース丹波市

「狩猟雪姫」の撮影を行う駿河さん、 小島さん、 栗山さん (写真右から)=兵庫県丹波市内で (関西テレビ提供)

丹波で猟師をめざす女性の生き方を描いたテレビドラマ 「狩猟雪姫」 が11月29日午後3時から、 関西テレビで放送される。 主演の小島藤子さん (20) をはじめ、 駿河太郎さん (36) や栗山千明さん (30) =特別出演=らテレビでおなじみの俳優が出演する。 24日午後3時25分からは、 同テレビで見どころを紹介する事前番組が放送される。 今年9月から市内各地でロケを行い、 ドラマの随所に市民にとっては見慣れた風景が登場する。 収録には50人以上の市民がエキストラとして出演し、 物語を盛り上げている。

小島さん演じる中西雪は、 「食べることは生き物の命をいただくこと。 それに真剣に向き合いたい」 とグルメライターから一転、 狩猟の免許を取得し、 猟師になるべく仙台から丹波に移り住む。 地元の野生動物管理研究センターに勤める駿河さん演じる南斗邦彦は、 思わぬ再会に驚くことに。 雪は学生時代の恋人、 楓 (栗山さん) の妹だった―。 狩猟を通して命と真剣に向き合いながら、 生きるとは何かを描き出すストーリー。

撮影は9月から約1カ月間、 青垣町の田舎暮らし体験古民家 「かじかの郷」 や 「ごりんかん」、 柏原赤十字病院など、 市内各地で行われた。 市猟友会青垣支部のメンバーが狩猟シーンを指導したほか、 青垣町大稗での撮影時には、 地元婦人会がおにぎりや豚汁を作り、 出演者やスタッフを喜ばせた。

関西テレビによると、 狩猟をテーマにしたドラマの制作を考え、 関西近郊で撮影できる場所を探したという。 昨年12月、 木村弥寿彦監督やスタッフが来丹し、 豊かな自然を目の当たりにしたほか、 猟友会の狩猟に同行。 「命と向き合う」 というドラマのテーマに合うと、 丹波市でのロケを決めた。

9月中旬には、 小島さんや駿河さん、 木村監督が 「かじかの郷」 で制作発表会見を開いた。 小島さんは 「鹿を撃って 『かわいそう』 よりも、 まずは 『ありがとう』 と考える役を演じた。 身近な人にも 『ありがとう』 という気持ちを忘れないでほしいというメッセージを伝えられる作品になっていると思う」 と語った。

また、 丹波市の印象について、 小島さんは 「自然が豊かで、 東京にはない良いところがいっぱいあると思った。 野生の動物もたくさん見た」 と笑い、 駿河さんは 「撮影にも協力してもらい、 人があたたかい土地だなと感じた」 と話していた。

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