「水道水として使用」丹波市が方針 マンガン含む青垣の新水源

2014.11.27
ニュース丹波市

 兵庫県丹波市は、 国の基準値を超えるマンガンを含んだ東芦田新水源 (同市青垣町) について、 予定通り水道水として使用する方針を固めたと、 11月20日に開かれた市会産業建設常任委員会に報告した。 これまでに給水予定地域の青垣町芦田、 佐治、 氷上町幸世地区の住民が 「今までどおりの給水体制を」 と強く反発。 マンガン流出事故や水質検査結果の隠ぺいなど市水道部の不正事務が明らかになったこともあり、 辻重五郎市長は、 同事業推進を 「いったん立ち止まる」 と表明、 対策を検討していた。

 取材に対し、 市水道部は、 方針決定の理由を▽マンガン除去装置を通せば、 水道法に基づく基準 「0・05」 のさらに10分の1の 「0・005」 まで値を下げた安心な水を供給することが可能▽豪雨災害で浄水場が被災した市島・前山のほか、 柏原、 春日でも同様にマンガンを除去した水道水を供給している―とし、 「これらをかんがみると、 新水源は廃止できない」 と説明する。

 新水源の水は、 西芦田浄水場の水とブレンドし、 3地区に配水する計画だが、 計画通り配水するかどうかは 「近いうちに方向性を出す」 としている。 すでに3地区の自治振興会役員らには説明したという。

 

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