兵庫県丹波市は、 新たに建設中のごみ処理施設 「市クリーンセンター」 (同市春日町野上野) が来年4月に稼働するのを受け、 市内6つの既存処理施設を来年3月末で廃止する。 5日開会の市会定例会に関連議案を提案する。 このうち、 ひかみクリーンセンター、 氷上リサイクルセンター (いずれも氷上町稲継) については今年度、 解体撤去のための調査、 実施設計を行っており、 来年度から2カ年で取り壊す。
提案するのは、 ひかみクリーンセンター (建設年=1987年)、 氷上リサイクルセンター (同2000年) のほか、 柏原リサイクルセンター (柏原町柏原、 同1973年)、市島さつき苑(市島町岩戸、 同99年)、 春日クリーンセンター (春日町下三井庄、 同96年)。
なお、 青垣リサイクルセンター (同市青垣町山垣、 同2000年) は、 最終処分場を残すため、 議案には上げないが、 リサイクルセンターとしての機能は廃止する。
いずれの施設も3月末までは通常どおり、 ごみの搬入は受け入れる。 その後、 受け入れたごみの処理を行い、 灰の処理も含めて完全に処理が終わった時点で施設が閉鎖となる。 市は処理に2カ月ほどかかるとみており、 県に提出する施設廃止届けの時期を調整する。
氷上の両センターについては、 地元の稲継自治会と、 「施設廃止後2年以内に取り壊し、 さらに2年以内に整地する」 との内容を含む確約書を交わしており、 優先的に解体撤去に取り組む。
このほかの施設の解体について市環境整備課は、 「今後、 地元と話し合っていく。 具体的な期限は決まっていないが、 市の財政面も考えながら進めていく」 と話している。