農村保全で委員長賞 多様な交流を評価 篠山市真南条上

2014.12.04
ニュース丹波篠山市

 昨年度までの、 農地、 農村環境を保全した優秀な取り組みを表彰する 「みどり豊かなふるさと大賞」 の審査が行われ、兵庫県 篠山市の 「真南条上環境保全向上活動委員会」 が知事賞に次ぐ、 県の第三者委員会 「豊かなふるさとづくり推進委員会」 の委員長賞に選ばれた。 同委員会の受賞は、 2008年の 「委員長賞」 に続き2回目。 7日、 淡路夢舞台国際会議場 (淡路市) で開かれる 「ひょうご水土里のふるさとフォーラム」 で表彰される。

 委員長賞は、 「保全管理」 「豊かな農村環境づくり」 「地域づくり」 「環境創造型農業」 の4部門から1組織ずつ選ばれた。 同委員会は08年度、 環境負荷の低減などを評価した 「営農活動部門」 で受賞した。 今回は、 「地域づくり部門」 での受賞。

 同委員会 (農業者27人。 非農業者25人) は、 環境に配慮した特別栽培を導入しているほか、 神戸大学と連携して 「丹波の赤じゃが」 を開発したり、 農村ボランティアを積極的に受け入れており、 それらが評価された。

 真南条上の同委員会内で営農活動を主導している、 真南条上営農組合長の酒井勇さんは 「毎年継続して大学生に来て頂き、 集落が活性化している。 農村ボランティアは年々増え、 作業がはかどり、 ありがたい。 今後も、 積極的に交流を図っていきたい」 と話している。

 農水省は07年度から、 地域協議会 (事務局=篠山土地改良事務所) を通して、 農地や農業を保全する活動組織に交付金を支払う制度 「農地・水・環境保全向上対策」 を始め、 08年、 同賞が創設された。 12、 13年度は農業施設の長寿命化の取り組みを拡充するなどした 「農地・水保全管理支払交付金」 に、 今年度から、 農業・農村の水源かん用や景観形成などの 「多面的機能」 などを支援する 「多面的機能支払交付金」 制度となった。

 現在、 篠山市100組織、 丹波市99組織が同交付金を受け活動している。

 

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