希望灯す復興ツリー スギ使い高さ9メートル 丹波市市島町市ノ貝「市友クラブ」

2014.12.11
ニュース丹波市

スギで作られた高さ9メートルの巨大復興ツリー

8月16日豪雨災害被災地の兵庫県丹波市市島町竹田地区で、 なかでも被害が大きかった市ノ貝自治会有志が7日、 集落の入り口に 「復興ツリー―希望の光」 を点灯させた。 山から切り出したスギを利用した高さ9の大きなもの。 同集落を希望の明かりで包んでいる。

同自治会の20―50歳代の男性でつくる 「市友クラブ」 (青木正義会長、 13人)。 災害で大きなダメージを受けながらも人の温かさを感じ、 協力の大切さや人の絆のありがたさを再認識したことから、 住民の絆をさらに深め、 集落を訪れる人にも前向きにがんばっている姿を見てもらおうと、 ツリーを作ることにした。

枝を折らないよう注意して切り出した木をクレーンで据え付けた。 ツリーの下部に、 イルミネーションを取り付けるため、 鉄筋を曲げた金具を付け、 円錐状に光が見えるようにしたり、 毛糸を直径15―30ほどの球状にして飾り付けた。

点灯式では青木会長の音頭に合わせ、 カウントダウン。 夜空に青を基調としたまばゆい光が現れると、 拍手と歓声が上がった。 青木昌三自治会長 (63) は 「家の土砂は片付いたが、 田や水路の復旧はこれから。 早くと気をもんでいるが、 ほっとした」 と言い、 青木彪君 (12) は、 「すごく大きくてきれい」 と喜んでいた。

準備に中心的に当たった土肥誠悟さん (40) は、 「今年は秋祭りもなかったし、 ムラの人たちに喜んでもらえれば。 復興に向けてがんばっている姿も見てもらえれば」 と話していた。

夕方5時ごろから午後10時ごろ、 1月15日ごろまで点灯予定。

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