兵庫県丹波市山南町北太田に古民家レストラン 「千華」 (生田智子さん経営、 TEL090・6232・0831) が12月17日、 オープンした。 生田さんの夫が篠山市で営む農園で収穫した朝取りの超新鮮野菜を中心に、 「本当においしい野菜」 を使った料理を提供する。
智子さん (42) は、 夫の雅和さん (51) と15年前に篠山市にIターン。 「いくた農園」 (同市乗竹) の屋号で、 約2で主に有機肥料を使った野菜を栽培。 一部品目は都心の百貨店に卸しているほか、 丹波地域のスーパーでも扱われている。 消費者の声を直接聞きたい気持ちが募り、 1次産業と6次産業を融合させる店を開いた。
築70年ほどの平屋建ての古民家 (敷地面積約70平方、 2―8人掛けの机5席) や農地、 約500坪を取得。 古民家はクラシカルな雰囲気を残しながらモダンにリフォーム、 屋外で食事を楽しめるよう、 ウッドデッキや庭も作った。
落ち着くまでは、 千華ランチ (1200円) を提供する。 自家消費用分のみ生産している米を使ったこだわりおにぎり (明石ののり、 赤穂の塩使用) と、 自家製黒大豆みそを使った根菜たっぷりの豚汁をメーンに、 今の季節は、 フルーツカブラのポタージュ、 野菜のかき揚げ、 但馬鶏の唐揚げ、 ベビーリーフなどを使ったサラダがつく。
夜は要予約。 肉や魚の鍋コースなどの宴会にも対応する。
おいおい、 昼のコース料理を充実させる。 多忙で製造が滞っている得意の漬け物の販売も手がける予定。
雅和さんは、 「土と肥料が違う。 大量に作っている中で、 特においしい部分を選んで持って来る。 野菜の説明を丁寧にし、 お客さんに驚きや感動を与えられるようにしたい」 と言い、 智子さんは、 「野菜をよく知っているいなかの人にも、 スーパーで売られている野菜が本来の野菜の味と思っている都会の人にも喜ばれ、 自分たちも喜びややり甲斐を持てる店に育てていきたい」 と話している。
昼の営業は午前11時―午後2時半。 夜は要問い合わせ。