兵庫県丹波市氷上町中央地区自治振興会が21日、 拠点施設のひかみ成松交流館でコミュニティカフェ 「いこかfe’」 をオープンした。 当面は、 月、 火曜の週2回、 自家焙煎のコーヒーをはじめ、 紅茶、 しょうが湯、 ジュースなどの飲み物メニューのみでスタート。 利用の状況をみながら軽食の提供も検討していくという。
館内にテーブル5席を用意し、 アットホームな雰囲気で地域住民を歓迎する。 飲み物は全て100円。 午前9時半―午後3時半まで。
拠点施設整備のために2008年に実施した住民アンケートで、 住民同士が楽しみを共有したり、 つながりがもてるコミュニティカフェを望む声が、 高齢者や子育て中の母親に多かったという。
住民からカフェを運営するボランティアを募り、 「カフェの会」 (拝野暁子代表、 15人) を組織。 神戸、 三田、 淡路などの先進地を視察するなどしてイメージを共有した。
カフェの日にあわせて男性でつくる 「親父の腕まくりの会」 がもちつきやしめ縄づくりをしたり、 有志でフラワーアレンジメント教室を開くなど、 人が集まりやすい雰囲気を作る。 かつてはたくさんの商店や飲食店で賑わった成松商店街。 当時の懐かしい味を復活させる話も出始めているという。
同振興会は、 「日中、 お家で一人で過ごしているお年寄り、 長期休暇中の小学生なんかがお茶を飲んだり、 ご飯を食べにきて、 そのままおしゃべりを楽しんだり、 宿題をしたりといった場になれば」 としている。
初日は、 いずれも氷上町常楽の足立末子さん (72)、 上野寿子さん (65)、 志賀和子さん (66)、 金子征子さん (75)、 内藤美代子さん (68) の5人娘が接待を担当。 「人とふれあったり、 お話ができて、 思っていたよりも楽しくて、 こちらがパワーをもらった。 編み物をしたり、 童謡を歌ったり、 『また行きたいわ』 と思ってもらえるカフェになれば」 と声をそろえていた。