新年度から4年間使用される東京書籍の小学3年生の国語教科書に、 江戸時代に活躍した柏原生まれの俳人、田捨女(でんすてじょ)の句 「雪の朝二の字二の字の下駄の跡」 が掲載されている。 また、 啓林館の小学6年生の理科教科書には、 丹波竜発掘の様子が掲載されている。 田捨女、 丹波竜とも教科書に載ったのは初めて。 両教科書は丹波市、 篠山市で採択されており、 丹波市教育委員会は 「地域を学ぶ機会になるし、 子どもたちも関心を持ちやすいのでありがたい」 と話している。
捨女の俳句は、 「俳句に親しもう」 の単元で紹介。 春、 夏、 秋、 冬の代表的な俳句が3句ずつ取り上げられ、 「二の字」 の句は、 冬の俳句として、 高浜虚子、 山口誓子とともに掲載されている。 東京書籍編集部は 「初めて俳句にふれる子どもたちにとって情景がイメージしやすく、 なじみやすいと考えた」 と選定理由を挙げた。
丹波竜は、 巻末の 「地域資料集」 欄に掲載。 「近畿地方の大地とくらし」 の中で、 2006年発掘調査時の写真と、 クリーニング作業の写真が載っている。
また、 現在使っている版に引き続き、 東京書籍の3・4年生の社会科教科書には、 「わたしたちの県」 を紹介する章で、 篠山市今田町の 「丹波焼」 が詳しく紹介されている。