介護保険料を試算 基準月額200円増「5030円」 新年度から第6期計画

2015.01.29
ニュース丹波市


 兵庫県丹波市は、 第6期介護保険事業計画 (2015―17年度) で、 65歳以上の第1号被保険者の保険料基準額が現行より200円増え月額5030円になるとの現時点での推計値をこのほど市議会に報告した。 低所得者の負担割合を国の基準以上に軽減している=表参照

 3月定例会に介護保険料を改正する条例案を提案する。

 市内の3年間の総給付費を183億9136万8219円と見込んだ。 これに、 第1号被保険者が負担する22%をかけ、 ここから調整交付金の見込み額と介護給付費準備基金を取り崩し、 保険料収納必要額を36億6030万1029円と試算。 これを負担割合で補正した3年間の第1号被保険者数6万642人で割ると、 年額6万360円、 月額5030円となる。

 市独自の取り組みとして、 同準備基金を1億5000万円取り崩し、 保険料の負担軽減に務めた。

 10ある所得段階のうち、 15、 16年度については、 「第1段階」 (生活保護受給者、 世帯非課税で年金収入と合計所得金額が80万円以下など) の本人負担を国の0・45からさらに10%下げ、 0・35とする。 「第2段階」 (世帯非課税で年金収入と合計所得金額が120万円以下) の同割合も国0・75のところを市は0・63にする。 「第4段階」 (世帯は課税、 本人非課税で年金収入と合計所得金額が80万円以下) も国0・9を市0・88とする。

 15年度の対象者推計は第1段階が3064人、 第2段階が1596人、 第4段階が3482人。

 17年度は、 「第1段階」 の本人負担を0・2、 「第2段階」 を0・5と国水準以下に引き下げる予定。

 一方、 最高の 「第10段階」 (本人が課税で、 合計所得金額が400万円以上) は、 基準額に対する負担割合を15%引き上げ、 1・9とする。 対象者は385人。

 また、 新たな介護保険サービスは、 ▽市内全域を対象に16年度に認知症対応通所介護、 介護予防認知症対応通所介護を1施設整備▽柏原、 氷上地域を対象に16年度に小規模多機能型居宅介護施設、 介護予防小規模多機能型居宅介護施設を1施設整備▽原則春日地域を対象に17年度に認知症対応共同生活介護、 介護予防認知症対応型共同生活介護 (グループホーム) を1施設整備▽市内全域を対象にリハビリに特化した地域密着型通所介護 (仮称) を17年度に1カ所整備―など。

 

関連記事