季節外れの発達した低気圧の影響で、 全国的に真冬並みの寒気が流れ込んだ3月11日の朝、 兵庫県篠山市今田町市原の立林利明さん宅の庭先に氷のオブジェが出現した。 庭木のモッコウバラに無数のつららがぶら下がり、 その姿は、 まるで滝が凍てつく 「氷瀑 (ひょうばく)」 のようだった。
氷のオブジェは10年ほど前から毎年、 冬の時期に利明さんがこしらえているもので、 12月から2月にかけて毎晩、 天気予報を確認し、 氷点下と予測された日には、 モッコウバラのてっぺんに取り付けたホースから、 夜通し、 水をシャワー状に放水。 翌朝、 目覚める頃には、 氷のオブジェが出来上がっているという仕掛け。 水は裏山からの山水を利用している。
利明さんと妻の好子さんは、 「3月に入ってから、 こんなにも見事なつららができたのは初めて」 と驚いている。