園舎活用し新拠点 丹波市市島町美和

2015.03.26
ニュース丹波市

 旧美和保育園舎を活用し、 美和地区自治振興会 (西安五月会長) が地域拠点施設 「美和地区交流センター楽園」 を完成させた。 イタリア料理店を運営するほか、 地域住民がニュースポーツなどを楽しむスペースがあり、 子どもたちのために学習塾なども開く。 3月23日、 来賓や地域住民ら約30人を招いて開園式典を開き、 新たな地域拠点の門出を祝った。 同29日から本格的に運営を開始する。

 遊戯室だった部屋には、 イタリア料理店 「terra dono」 (テッラ・ドーノ) がオープンする。 市内施設などで料理長を務めていたシェフを招き、 丹波産の食材をふんだんに使ったイタリア料理を提供する。 店内には32席を設け、 ワインや地酒も味わえる。 イタリアから取り寄せた窯で焼くピザは、 テイクアウトにも対応する。 旧保育園だったことを生かし、 店内にキッズルームも設置。 子ども連れでもゆっくりと過ごせる。 営業時間は午前11時半―午後2時、 5時半―9時半。 毎週水曜日休み。

 旧教室には、 福知山市などで学習塾を展開している 「エンジョイラーニングパートナーズ」 が、 地域の子ども向けに学習塾 「教学舎いちじま教室」 を週3回ほど開講。 教材ビデオを流したり、 英語の読み聞かせなどを行う。 インターネット設備も充実させ、 オンラインを活用した学習にも取り組む。 自習スペースもあり、 夏・冬季には実際に授業を行う。 当面は美和地区の小学―高校生を優先させるが、 ゆくゆくは地域外の子どもたちも受け入れる計画。

 和室では、 「そろたん」 やコミュニケーション麻雀なども楽しめる。 月1回ほどは健康相談会を開いたり、 地域住民の集いの場として活用する。

 昨年3月末の同保育園閉園に伴い、 同保育園を運営していた市島福祉会が、 同地区自治振興会に園舎を譲渡した。 同地区自治振興会では、 地域の新たな拠点施設としての活用を模索。 市内でスポーツ用品店を開き、 多数のイベントを企画・運営している総合スポーツ企画会社 「joyspo」 (春日町黒井) の足立正人代表をオーナーに迎え、 県や市の助成を受けながら改装を進めた。

 西安会長は、 「地域住民はもとより、 他地域からの来客も期待している。 充実した地域の施設になっていけたらうれしい」 と話している。

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