創立記念日も授業日 授業時間確保の一策 丹波市内小中学校 今年度から

2015.04.26
ニュース丹波市

 新学習指導要領による学習内容の増加、 いわゆる 「ゆとり教育」 の見直しで、 授業時間の確保が課題になるなか、 兵庫県丹波市は今年度から休業日としていた小、 中学校の創立記念日を授業日とする。 近隣市町はすでに授業日としており、 丹波市も今年度からならう。

 学校の休業日は、 それぞれの教育委員会の規則で定める。 丹波市教育委員会は昨年度の教育委員会で 「市立小中学校の管理運営に関する規則」 を見直し、 「休業日」 から 「学校創立記念日」 を削除した。 小学校の創立記念日を休業日としていた幼稚園も、 今年度から登園日となる。

 創立記念日は、 土日祝祭日と重なっても振替休日は発生しない。 曜日の巡り合わせによって、 休業になったりならなかったりする学校が多くあった。 祝日法の改正で 「5月4日」の和田中と、「5月6日」 の西小は毎年休業日となるなど、 学校によって授業日数に1日の違いがあった。

 篠山市は昨年度、 創立記念日の休業をやめた。 同市教育委員会によると、 長期休業中に創立記念日を迎える学校があり、 市内統一した授業日数を確保しようと、 休業を見直したという。

 神戸市と、 但馬、 北播磨、 東播磨、 淡路、 丹波の各自治体立小中学校は全て授業日。 西播、 中播は休業が多い。

 規則でうたう長期休業日は、 校長の判断で届けによって変更ができる。 神戸市、 伊丹市、 猪名川町 (一部) の中学校では夏休みを数日短縮し、 授業を行っている。 小野市は昨年度から小学校の夏休みの短縮も始めた。

 丹波市教育委員会は、 「エアコンなどの設備が整っている県内他市町で一部夏休みの短縮が行われているのは知っているが、 そこまでは検討していない」 としている。 丹波市内の学校は、 短縮授業を減らすなどし、 授業時間を確保している。

 

 

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