兵庫県丹波市市島町中竹田の吉見利和さん (70) が庭に置いている信楽焼のタヌキの体内にシジュウカラが営巣した。 「まさかこんな所に」 と吉見さんは驚きつつ、 ヒナが無事巣立つよう家族とそっと見守っている。
ゴールデンウイークに遊びに来た、 孫の未来さん (7) が、 置物の背中の穴から親鳥が出入りしているのを見つけ、 中に 「黄色いくちばしが3つ見える」 と伝えた。
吉見さんも以前から、 鳥が庭に遊びに来てはタヌキの近くで 「消える」 ことを不思議に思っていたものの、 中が空になったタヌキの置物を巣箱代わりにしているとは思いも寄らなかったという。
穴は、 親が出入りするのにギリギリの大きさ。 近づくと警戒してなかなか巣に入らないが、 遠目からながめていると頻繁に出入りを繰り返す。 地面に置いた焼き物は高さ30センチほど。 ヘビやネコに襲われないようにと、 吉見さんが周辺に網を張り、 外敵の侵入を防いでいる。
「近づくと、 ヒナが大きな声で鳴いている。 無事に巣立ってくれればいいが」 と心配しつつ、 見守っている。