山南の寺で茅葺き替え 茅葺職人・後藤さん(篠山市八上上)ら

2015.07.12
ニュース丹波市

茅葺き作業を行う職人の後藤さん(右)ら=兵庫県丹波市山南町太田、慧日寺本堂で

兵庫県丹波市山南町太田の慧日寺本堂で茅葺き屋根の葺き替えが行われている。約80人いる檀家が5―6人ずつの当番制で作業を手伝っている。紅葉のシーズンに間に合うよう9月上旬の完了をめざしている。

葺き替えているのは、北側と西側の屋根(計約300平方メートル)。東側の屋根は5年ほど前に葺き替え、今回の北側、西側については15年ぶりという。

茅葺職人の後藤榮勝さん(75)=篠山市八上上=の指示を受けながら、檀家らが茅の束を運ぶなど、和やかに作業している。三田市の相野、大阪府能勢町などから仕入れた約3000束を使用するという。

年賀寄付金配分事業の補助を受け、6月10日から作業が始まった。篠山市のNPO法人・町なみ屋なみ研究所や、ひょうごヘリテージ機構と連携。作業期間中、建築関係者らが作業を見学したり、茅葺きを体験する勉強会も計4回開かれる。

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