鳥居と狛犬が倒壊 倒木の直撃受け 篠山市見内の二村神社

2015.08.09
ニュース丹波篠山市自然

倒木の直撃によって倒壊した鳥居と狛犬。倒木の撤去作業に精を出す氏子たち=兵庫県篠山市見内の二村神社で

兵庫県篠山市見内(13戸、善明尚敏自治会長)の二村神社で8月3日未明、境内の木が幹から折れ、その倒木の直撃を受けた鳥居と狛犬(こまいぬ)が倒壊するという事故が起こった。氏子や近隣住民たちは「えらいことになってしまった」と嘆いている。

折れた木はモミ。地上から約8メートルの位置から折れた。倒木の大きさは、長さ約10メートル、直径は最も太い所で約70センチ。折れた個所付近からは数本の太い枝が出ており、枝分かれ部分には大きな穴が開いている。そこから雨水が侵入していたためか、幹の内部は腐り、一部空洞化していた。

倒木の直撃を受けた鳥居は石製で、高さ約3・5メートル、柱の根元直径は約30センチ。神殿に向かって右側の柱1本だけを残して倒壊した。2003年10月に新調したものだった。

狛犬は2体とも倒壊。台座はばらばらに砕けたが、狛犬本体は一部が欠損しているものの、原形はとどめている。

毎朝、同神社に参拝している田中良子さん(81)=同市波賀野新田=が、3日午前6時半ごろ、この惨状を発見した。同日午前8時ごろから、倒壊の一報を聞いた氏子の男性3人がチェーンソーやのこぎりなどを使い、倒木の撤去作業に汗を流した。

前日の2日、同神社では同集落の住民総出で掃除や木々のせん定作業を行っていた。

善明自治会長は、「枯れ木なら倒れることも予想され、警戒できたが、モミの木は葉がたくさん茂っていた。まさか折れるなんて」といい、「これから集会の場で復興に向けた話し合いをしていかなくては」と話している。

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