兵庫県丹波市青垣町中佐治と京都府福知山市にまたがる国道429号榎峠のトンネル化の早期着工を求める決起集会が8月28日、福知山市であった。主催の国道429号改修促進同盟会の松山正治福知山市長が今年度の京都府予算に調査費が計上され、概略設計が予定されていることを報告。早期事業着手を訴え、 関係者や両市沿線住民約350人が大会宣言を採択し、 ガンバローを三唱した。
京都府が同峠トンネル化の調査費を計上するのは初めてで、青垣町と接する法用地区で調査を行い、ルート選定の資料にする。兵庫県は昨年度改訂した10年間の公共土木工事の方向性を示す「社会整備基盤プログラム」で、同峠の事業着手の時期を「2019―23年度」と初めて時期を明記して記載した。京都府にはプログラムに相当するものはないが、県のプログラムを視野に入れており、歩調を合わす。ルートは未決定ながら、青垣側は旧町時代にアクセス道路の整備を概ね済ませている。工事の中心は福知山側になることから、調査結果を受け今後、県と調整しルート決定がなされる見通し。
松山市長は、「京都府、兵庫県ともトンネル化へ大きく前進した。大会を契機に関係機関への要望など、早期実現の動きを加速させよう」とあいさつした。