小多田同意得ず開発許可 野中産廃施設 篠山市

2015.09.10
ニュース丹波篠山市

 昨年8月、周辺3自治会の同意が得られないまま建設に着工した兵庫県篠山市野中の産業廃棄物中間処理施設の開発を篠山市が4日許可した。小多田1―3区の3自治会は「事前協議で十分な説明がなかったことを県と市が認めながら、ここまで来たことに憤りを感じる」とした。一方、県民局は「地元との調整が完了している」として、処理業許可の審査中。酒井隆明市長は「地元の同意がないまま許可することは残念だが、市としてあらゆる努力をしてきた。事業者との協定書にも最大限配慮した」としている。

 開発場所は国道372号沿いの小多田交差点から小枕方面に約300メートル。中間処理された1センチ以下の土砂などの混合廃棄物を洗浄処理して「再生洗い砂」などとして骨材に再利用する施設。開発面積は約4900平方メートル。

 

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