兵庫県篠山市の一般社団法人ノオト(金野幸雄・代表理事)が、市内城下町の古民家4軒を宿泊棟として改装。10月3日、宿泊施設「篠山城下町ホテルNIPPONIA(ニッポニア)」をオープンする。拠点となる宿泊棟が近日中に県内3例目の景観法に基づく「景観重要建造物」に指定されるほか、同事業が国家戦略特区の特区事業に認定されたり、資金調達にファンド組合と地方銀行の共同融資を受けたりするなど、古民家再生を基軸に歴史地区の再生に取り組む。
篠山藩主青山家由来の「お苗菊」にちなんで、宿泊棟の名前をすべてキクにした。西町の「ONAE棟」は明治期に建てられた元銀行経営者の住居。城下町の商家群で数少ない大規模商家。1階は本格フレンチレストランと「城下町ホテル」のフロントなどとして、2階は宿泊(5室)に使われる。旧街道沿いの大規模な商家としての面影を残しているなどとして市が景観重要建造物に指定する。「SAWASHIRO棟」(西町)は店舗と宿泊(3室)、「NOJI棟」(河原町)は宿泊(2室)、「SION棟」(同)は一棟貸しとして利用する。宿泊価格は朝食、夕食付で1人あたり3―6万円の予定。
問い合わせは、ホームページ(http://sasayamastay.jp/)から。