山の木を薪にして地域内循環させる取り組みをPRしようと、丹波市は本庁舎玄関ロビーに薪ストーブ1台を設置した。11月30日に「火入れ式」を開き、辻重五郎市長が最初に薪に点火した。来年3月末まで、開庁時に職員が火の“世話”をしながら使用する。
導入したストーブはデンマーク製で、鋳物と鉄板の二重構造。ガラス窓が広く、中で燃え盛る炎が見やすくなっているのが特徴。購入費は約105万円。
NPO法人グリーンパートナーが9月から、地域住民や有志グループが山の木を伐り出し、それを買い取る仕組み「木の駅プロジェクト」を動かしており、ストーブに使う薪は、その仕組みを利用して購入する。
市民環境課は、「庁舎の節電にもつながるよう今後、暖房効果も検証していきたい」と話している。