兵庫県の丹波署は、昨年市内で発生した車とシカの衝突事故件数をまとめた。同署がシカに関する事故件数をまとめるのは初めて。大きなけがにつながった事故はないが、廃車になったケースもある。同署は「2014年以前のデータはないが、昨年は特に多かったという印象。『ひょっとしたら飛び出すかも』という気持ちを持ってスピードを落として走行してほしい」と呼びかけている。
昨年1年間で88件の事故が発生。12月の11件が最も多く、夏場の6―8月は2―6件と少ない1。
町別では、氷上町が30件と最多。次いで市島町24件、青垣町17件、山南町11件、春日、柏原町はそれぞれ3件ずつ。氷上町内では朝阪地区が5件、市島町内では下竹田地区が12件とそれぞれ最も多く発生している。山に近い市道、県道での事故が多いという。
発生時間帯は、午後7時以降に10件を超えるなど急激に増え、11時台が13件でピーク。夜間はシカが山から下りて来ることが多くなるとともに、交通量が減ってスピードが上がりがちになっていることが事故発生につながっているとみている。