兵庫県丹波市の柏原のシンボルツリー、木の根橋(柏原町柏原)が2月8―10日、年に一度の“定期健診”を受けた。樹木医の診断を受け、木を枯らせてしまう菌に侵された病根部を摘出するなどの治療を受けた。毎年、この時期に市が業者に委託して実施している。
診断した樹木医の安田邦男さん(尼崎市)によると、木を枯らせてしまうナラダケモドキ菌が根のあちこちを侵しているのが毎年見つかるという。今年は新たにベッコウダケ菌も見つかった。
3日間で、病気に気付きやすいように表面のコケをとったり、病根部を摘出したり、虫を駆除するなどした。
安田さんは、「ナラダケモドキ菌などは不治の病と言われ、特効薬がなく、これからも継続して治療する必要がある。行政を含め、柏原の人たちの支援と理解があるからこの木が守られている」と話していた。