今年度、文化庁が認定した日本遺産の第1号となる全国の自治体関係者が篠山市に集い、連携や課題などについて話し合う「日本遺産フォーラムin丹波篠山」が2月20日、たんば田園交響ホールで開かれた。団体同士のつながりを強固にし、情報発信・交換を図る「日本遺産連盟」も結成。それぞれが魅力の発信や文化の継承などについて語り合った。
認定第1号自治体のうち、篠山市をはじめ、茨城県水戸市、群馬県、富山県高岡市、福井県小浜市、岐阜市、三重県明和町、滋賀県、京都府、奈良県明日香村、島根県津和野町、広島県尾道市、愛媛県、長崎県、熊本県人吉市の代表者や市民など約500人が参加した。
基調講演では、文化庁文化財部記念物課長の加藤弘樹さんが登壇。認定された各地の取り組みや今後の課題を紹介しながら、若者への文化の継承の重要性や生まれつつある日本遺産をテーマにした旅行商品などについて語り、「鍵は『人』。専門人材の確保と活用だけでなく、一般の人にも協力してもらうことが必要になる。日本遺産を生かしたまちづくり、人づくりに期待したい」と呼びかけた。