豊作願い初午まつり 伝統まゆだんごも 春日町野上野・稲荷神社

2016.03.10
ニュース丹波市

玉ぐしを捧げ、豊作や村中の安全を祈願する山本会長=野上野稲荷神社で

兵庫県丹波市春日町野上野の稲荷神社で3月6日、豊作や家内安全を願う「初午まつり」が行われた。同神社奉賛会(山本輝雄会長、29人)が、伝統のまゆだんごを作るなど準備、運営にあたり、参拝者をもてなした。うどんやぜんざいの振る舞いもあり、火を囲んで和やかに談笑する姿が見られた。

まゆだんごは米粉をむして作ったもので、色粉で赤、黄色に着色したものも。白を含めた3色のだんごをツツジの枝に刺し、花が咲いたようにほこらを彩った。養蚕が盛んだったころの名残といい、昔は子どもたちが喜んで持ち帰ったという。

神事を行った阿蛇岡神社の藤田謦司宮司によると、稲荷神社は商売繁盛の神様で知られるが、「稲がなる」の意からもともとは豊作を願う神様だった。京都の伏見稲荷では2月に初午まつりが行われるが、この辺りでは旧暦の3月に行われるところが多いという。

山本会長は、「健康や豊作はもちろんのこと、何とか景気が上向く一年になってくれれば」と話していた。

 

 

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