熊本地震の被災者を支援しようと、兵庫県丹波市内の民間7団体でつくる災害ボランティア団体「ちーたん災害サポートネット」が4月20日、協力関係にある2団体に支援物資を託し、被災地に送った。物資は昨年、関東・東北豪雨の被災者を支援しようと集めたものの一部で、「何かあったときのために」とストックしていた。「ちーたん―」の奥畑和也さんは、「物資とともに、丹波の思いを届けたい。協力団体に届けてもらえるので、送る側としても安心して託せる」と話している。
「ちーたん―」メンバーの植木和也さんが経営する「サンウエキ」(春日町黒井)倉庫にストックしていたのは、タオルや下着、子供服、マスクや紙食器など。災害発生時にすぐに送れるよう、種類ごとに仕分けして段ボールに詰めていた。
これらの物資を託したのは、篠山市のNPO法人「P・U・S(バングラデシュの村を良くする会)」と、京都市のNPO法人「一歩の会」。昨年のネパール大地震や関東・東北豪雨、一昨年の丹波市豪雨災害などの被災者支援活動を通じてつながった団体で、それぞれ熊本県へ支援物資を届ける予定にしていたため、「ちーたん―」の物資も積んでもらった。