兵庫県篠山市味間北集落の高齢者らが、自家生産野菜や加工品などを販売する朝市「元気市」が、毎週土日に同集落内の県道36号沿いで開かれている。1年ほど前に代表者が他界し、一時は存続の危機に陥ったが、「みんなの生きがいになっている。がんばろう」と“元気に”14年目を迎えている。
2002年に「地域の活性化につなげていこう」と、現代表の松下朝子さんの夫、洋一さんらが発起人となって朝市を開いた。地元住民だけでなく、朝市前を通りかかった京阪神などの都市住民にも「新鮮でおいしい」と好評。注文を聞いて配達したり、遠方には宅配も行っている。生産者である集落の住民にとっては、おしゃべりを楽しめる交流の場にもなっている。
1年ほど前、洋一さんが突然の他界。メンバーらは戸惑い、一時は朝市の継続さえ考え直すほどトーンダウンしたが、「長年やってきて、生きがいにもなっている。残していかなあかん」と奮起。朝市のにぎわいを守り続けている。