兵庫県丹波市氷上町新郷の田んぼのあぜでカルガモが抱卵しているのが見つかり、近所の住民たちがふ化を温かく見守っている。「親の後をついて歩く行列が見られたら」と、ふ化する日を心待ちにしている。5月16日まで愛鳥週間―。
発見は5月1日。廣瀬昭さん(74)が田ごしらえの準備であぜ草を刈っていたところ、黒い生き物が飛び出した。よく見るとカルガモで、飛び出した場所で10個の卵を温めていた。
ちょうど田んぼに出ていた近所の人たちも珍しがって集まって来て、みんなで見守ることに。外敵のカラスを見つけては追い払ったり、巣の周りに草を集めて巣を補強しやすくするなどし、無事抱卵を続けているか、毎日のようにようすをうかがっている。