猫とのふれあいを楽しむ喫茶店「猫カフェ」が8月22日、兵庫県篠山市南新町84―1の古民家にオープンする。都市部などで流行の猫カフェだが、丹波地域では初めて。古民家を改装した広々とした空間で、猫たちの生活を垣間見ることができる。オーナーの中町結紀さん(52)=尼崎市=は、「猫カフェとしてだけでなく、地元の人たちにも、四季を感じながらほっこりしてもらえるカフェにしていきたい」と話している。
レトロでモダンな店内に入ると、ガラス張りの壁の向こうに、猫たちが生活する8畳2間が広がる。キャットタワーで昼寝をするきょうだい猫。押し入れの中では、母猫が子猫たちに母乳を与えている最中だ。そんな姿を眺めながらコーヒーを飲むのもよし、中に入って猫たちとふれあうこともできる。
築90年の民家を改装した店の名前は、「くつろぎ古民家 まめ猫」。猫好きで、全国の猫カフェを訪ねて歩いた中町さんが、都会のようなマンションの一室に猫を押し込める店ではなく、広々とした一軒家で猫カフェをオープンしたいと考えた。
ともに運営するのは、中町さんとは高校時代からの親友の渡部いくこさん(52)=大阪市。親の実家が篠山で、幼いころからよく訪れていたことや、建築関係の仕事をし、古民家再生などに取り組んでいたことから「篠山での古民家猫カフェ」を一緒に運営することになった。