丹波市市島町下鴨阪 了照和尚300回忌を供養

2016.09.01
ニュース丹波市

念仏を唱えながら数珠繰りを行う参拝者ら=兵庫県丹波市市島町下鴨阪で

下鴨阪自治会(余田善彦会長)が8月27日、同地区の山裾にある「了照庵」で、「観海了照和尚大禅師300回忌」の法要を行った。住民ら約40人が参拝。1080個の大数珠を108周させ、了照和尚の供養や無病息災などを祈った。

300年前、村人の手厚い看病のかいなく亡くなった了照和尚が、村人が流行病にかからないよう、村を見渡せる場所に庵を建立するよう遺言を残した。およそ50年ごとに「塔婆」をこしらえ、節目の供養を行っている。

当番長の余田安男さんら3軒がこの日のために花飾りや供え物、参拝者への餅やお札などを準備した。宗福寺の西村真行住職と薬師寺の垂水恵光住職が読経、余田和幸さんが了照和尚や了照庵、法要のいわれなどを説明した。「できるだけ大勢で数珠繰りを行うと、ご利益がありますよ」と呼び掛け、参拝者らが了照庵の中で念仏を唱えながら、数珠を繰った。

300回忌を記念し、参道の階段を整備、了照庵の床を改修した。

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