「柏原厄除大祭」露店なし 本部立ち上げに遅れ

2017.01.08
ニュース丹波市

毎年2月17、18の両日、柏原八幡宮、柏原中心市街地一帯で行われている「柏原厄除大祭」で、100軒以上が軒を連ねていた露店が今年は出ないことになった。例年11月ごろに行われる厄除大祭運営本部の立ち上げが年明けまでずれ込み、手続き上、出店することが出来なくなった。関係者は「苦渋の決断。長年、柏原に住んでいて、子どもの夢を奪うような結果になってしまった」と話している。

厄除大祭の名物ともなっている露店。2013年までは、県神農商業協同組合が露店をまとめて取り仕切っていたが、組合幹部が暴力団に資金提供していたことが発覚し、解散。14年から柏原八幡宮、商工会、観光まちづくりの会、丹波署などでつくる露店運営協議会を立ち上げ、露店1軒1軒との調整を行っていた。そのため、準備に時間がかかり、同協議会事務局の負担が増えていた。また、大祭を主導する運営本部長をどこの組織の代表が受け持つか、昨年末まで決まらなかったことなどから露店出店が困難になった。

運営本部は、空き店舗や駐車場で丹波市内の店や住民が出店することで賑わいをつくろうとしており、出店者の募集を検討している。

例年、商工会柏原支部が行っている、福引き抽選会や、参道や道路沿いなどに掲げられる協賛提灯は準備が遅れたが、例年通りの規模を目指し、準備に取り掛かっている。

来年は露店を出店する方向で、今年の大祭後に話し合いを持つことにしているという。

今年の運営本部長を務める柏原町自治会長協議会の大野亮祐会長は「露店は出店しないが、別の催しで、地域の協力を得て、賑わいを持たせたい」と話している。

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