兵庫県丹波市山南町応地地区で1月8日、伝統行事の「蛇ない」が行われた。昔、増水した佐治川の向こう岸に取り残された子どもを大蛇が助けたという伝説にちなんだ行事で、わらで長さ約10メートルの大蛇を編み、無病息災や五穀豊穣を願って地区内を回った。
朝から大歳神社に村人が集まり、新わらを叩いて柔らかくし、薬師堂の中で蛇の頭の部分を編んだ後、梁に掛けて胴体を3つ編みでこしらえていった。出来上がった大蛇にお神酒を飲ませ、境内でひと暴れ。約40戸ある全戸を1軒ずつ回った。川では水面まで降りて水を飲ませ、蛇は最後に神社の2本の松に掛けた。