高校生考案スイーツが商品に 氷上高3年 2社が採用、販売

2017.02.02
ニュース丹波市

氷上高校の3年生が、特徴あるスイーツの新商品を考案し、兵庫県丹波市内の2社に採用された。すでに店舗での販売が始まったり、イベントでの提供が決まっている。「起業経営」の授業の一環で、1年をかけ、6次産業化や地域活性化について学んできた成果が実った。

高校生案を採用したのは、「Tokiwado」(丹波市氷上町)と西山酒造場(同市市島町)の2社。ともに高校生のアイデアをベースに、改良を加えて商品開発した。

■Tokiwado

高校生がアイデアを出し、「Tokiwado」で販売されているスイーツ

「Tokiwado」は、丹波産を中心としたブルーベリーを生かした3品を採用した。ブルーベリーのペーストが入った「モンブラン」、ブルーベリームースを取り入れ、さわやかな風味が楽しめる「マスカルポーネ」、キャラメルクリームや生のブルーベリーなどが入った「パリブレスト」。いずれも3月中ごろまで、ゆめタウン店で購入できる。

「Tokiwado」の辻和久さんは、「自分では思いつかなかったアイデアもあり、コラボして楽しかった。良い提案をしていただいた」と話す。「モンブラン」を提案した本庄野江さん(生活科)は、「ブルーベリーとクリームチーズの相性の良さをヒントに商品化に取り組んだ」と述べた。

■西山酒造場

西山酒造場とコラボしたカップケーキ

西山酒造場では、酒米・山田錦の米粉と、酒粕を取り入れたカップケーキ「酒ちゃうぞ」を採用した。製造は、シカ骨を使ったスイーツも展開するシカ肉料理店「無鹿」(柏原町)が担当。生地にクーベルチュールチョコレートを練り込んでおり、甘さ控えめでモチモチした食感を楽しめる。2月4、5日に開く同酒造場の蔵開きイベントで限定販売する。

「無鹿」の鴻谷佳彦代表は、「高校生にとっては、地域とかかわりを持つことができ、良い学びになったのでは」と話している。「酒ちゃうぞ」のアイデアを出した秋末優希さん(同)は、「酒は大人のイメージ。子どもでも親しめる商品を開発したかった」と語った。

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