「鬼こそ」の名で知られる厄払いの伝統行事「追儺式」が2月11日、常勝寺(兵庫県丹波市山南町谷川)で行われた。長い髪に飛び出した目、大きな口をした鬼4匹が、足を踏みならしながら回廊を歩くと、見物客らはしきりにカメラのシャッターを押していた。
同寺開山の法道仙人が、鬼を改心させたという言い伝えにちなんだ行事。
無病息災や五穀豊穣などを祈願する法要の後、ほら貝などが鳴り響くなか、法道仙人役の藤本晃基君(久下小3年)に先導され、藤本まんさん、足立裕也さん、足立祐貴さん、藤本靖さんが扮する赤鬼、青鬼がのっしのっしと歩いた。
ご利益があるとされる松明を、鬼が庭に投げ入れると、縁起物にあやかろうと見物客らが取り合った。