柏原町内を吟行する「田ステ女俳句ラリー」の20周年を記念して、実行委員会がたんば黎明館前の道路向かいに5基の選者直筆の「句碑の庭」を作ることになり、丹波市の支援を得て工事が始まった。3月中旬に完成予定で、3月20日に選者らを招いて除幕式をおこなう。
ラリーは毎年5月の母の日(1、2回目のみ10月)に行われ、柏原出身の俳人、故・丸山哲郎氏の呼びかけで初回から宇多喜代子、木割大雄、坪内稔典、故・山田弘子(現在は後継の山田佳乃)各氏ら俳壇をリードする俳人が選者を務めてきた。
句碑はこれら初期からの選者5人の直筆をそれぞれの形の自然石(高さ1―1・2メートル)に彫り込んだもので、黎明館向かいの市道脇の植栽スペースを使った敷地(約30平方メートル)に設置され、中央部にはステ女の像も据えられる。同実行委員会と、母体の「田ステ女をたたえる会」(土田冨美子代表)がステ女グッズの売上金などを積み立てた基金を使って句碑の費用200万円を負担し、敷地は丹波市が中心市街地活性化支援事業の一環として、御影石を敷くなど整備を進めている。