兵庫県篠山市が丹波並木道中央公園(同市西古佐)内で建設を進めてきた「太古の生きもの館」が完成し、4月1日にオープンする。篠山市内では世界的にも貴重な哺乳類化石を、丹波市側では丹波竜化石を産出している地層「篠山層群」についての学習や体験が行える施設。市は、「化石や篠山層群を生かした体験学習の拠点にしていきたい」と話している。25日に竣工式や内覧会を開く。
施設は木造平屋建てで、建築面積約127平方メートル。恐竜の骨格標本や化石、説明パネルなどを設置した展示室(約34平方メートル)と、市民ボランティアらが化石を含む岩石のクリーニング作業などを行う「市民研究所」(約92平方メートル)、化石の石割体験学習スペース(約35平方メートル)を備える。
骨格標本は、篠山市内で見つかっているアーケオケラトプスやデイノニコサウルスなど。また、展示する化石は、子どもたちが校外学習の際に発見したカエルやトカゲなどの化石を活用する。
入館は無料。施設管理には市化石保護技術員1人を配置する。事業総額は約4280万円(うち2分の1は県が補助)だった。