兵庫県篠山市の篠山東雲高校(奥田格校長)の部活動の一つ「自然科学部」の中の「生物班」の7人が同校内の実習田に生きもの観察用のビオトープを造った。観察しやすいよう間伐材のヒノキの丸太で桟橋も設置。年間を通じて、水田環境にどのような生きものが現れるのかを調査していくほか、地域の小学生を対象にした自然観察会などの舞台として活用していく予定。さっそく絶滅危惧種のシュレーゲルアオガエルが、水際の畦の土中に泡状の卵塊を多数産み付けているほか、ガムシやヤゴの一種など多様な生きものたちが姿を見せはじめている。
現在の2年生部員(3人)と顧問の田井彰人教諭が、昨年12月からこつこつと作業を進め、今月上旬に完成した。約100平方メートルのビオトープで、「しののめ いきものランド」と命名。山際の用水路から水を引き入れ、水深の浅いところと深いところ、水草や雑草が生い茂る場所など、さまざまな生きものがくらせるよう、多様な環境をこしらえた。