地域のシンボル カヤの巨木 村の依頼で樹木医治療 篠山市春日江

2017.07.08
ニュース丹波篠山市

樹木医の治療を受けている春日江のカヤの巨木=兵庫県篠山市春日江で

よみがえれ、地域のシンボル―。樹勢の衰退が著しい兵庫県篠山市春日江(65戸)のカヤ(イチイ科の常緑針葉樹)の巨木が現在、樹木医による治療を受けている。樹木医は、環境悪化による水不足で根が衰弱していることが主な原因と診断。治療4日目となる7月6日の作業では、根を活性させる土壌改良を中心に汗を流した。依頼主の春日江自治会の中野光司会長(65)は、「長きにわたり春日江の歴史を見てきた私たちの宝。代々、住民たちはこの木を眺めて暮らし、愛着もひとしお。元気になってこれからも末永く村を見守ってほしい」と願っている。

樹高約20メートル、幹周り約4・3メートルで、主幹は地上から約4メートルのところで折れている。樹齢は不明だが、地域住民からは「600年」の声も聞かれる。公民館の敷地内に生えており、すぐ脇を県道が走っている。南東約100メートルの山裾に移された熊按(くまあん)神社があった所で、カヤの巨木は御神木としてまつられていた。

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