男子と一緒に白球追う 氷上西高野球部 女子部員3人が在籍

2017.07.13
ニュース丹波市

柔らかいグラブさばきで捕球したボールを送球する渡辺さん。右端が足立さん=氷上西高校で

甲子園球場で行われる「全国高等学校野球大会」の県予選が繰り広げられている。野球部の男子部員が6人と、他の運動同好会から助っ人を集め予選に出場する氷上西高校野球部には、男子と同じ練習をしてきた女子部員が3人在籍している。高野連の規程で、女子の選手登録はできず、公式戦に出場できないことは承知の上で、男子と共に白球を追って来た。公式戦では「マネージャー」を務める。「声をかけ合って、大会を楽しんでほしい」と男子部員にエールを送っている。

同部は男子6人、女子3人。大会の前のみ合流する助っ人と違って、女子3人は毎日部活に参加。大雪に見舞われた冬もトレーニングや基礎練習に一緒に励んできた。

ウォーミングアップからノック、打撃練習まで男子と全く同じ練習メニューをこなす。相手チームの了承を得た上で、練習試合に出場もした。

“部員1号”は2年生の渡辺美里さん(氷上中出身、右投げ、左打ち)。1年生の春にマネージャーになりたいと監督に申し出たところ、部員数がさほど多くないことを理由に断られ、「選手なら」と声をかけられた。渡辺さんは、中学校ではソフトボール部。「引き続きやってみよう」と飛び込んだ。

3年生の足立麻緒さん(青垣中出身、右投げ、右打ち)は、2年生の途中までは専業マネージャーだったが、渡辺さんに誘われ、選手兼マネージャーに。「女子1人は嫌だけど、2人ならできると思った」と振り返る。遅れてもう1人加わった。全員がソフトボールの経験者。

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