無農薬野菜で直売所開設 篠山市瀬利の畑庄司さん

2017.07.27
ニュース丹波篠山市


今年1月に長年勤めた会社を早期退職した畑庄司さん(57)=兵庫県篠山市瀬利=が、自宅近くに自家栽培野菜を販売する無人直売所を開設した。屋号を、「ミミズ君ガンバレ 篠山瀬利 庄ちゃん家の野菜畑」としているように、土を育てるミミズの力と米ぬかだけを頼りにした無農薬野菜。直売所には休憩スペースもあり、畑さんは、「ここがいろんな人のたまり場になり、お客さんと農家、また、お客さん同士でいろんなつながりが生まれる場所になれば」と話している。

テントを張った直売所には、玉ねぎやシシトウ、ナスビにトマト、キュウリにバジルなど、さまざまな朝採り野菜が並ぶ。本日のお品書きのように売っている品名が掲げられたプレートもある。

また、隣の休憩所には手作りの机といすがあり、机には炭火焼きの機能も。丘の上の風が抜ける場所で一杯やるのも楽しみだという。

栽培する野菜は、化学肥料や農薬を使わず、肥料は米ぬかと刈り取った後の草のみ。草刈りも頻繁に行わず、ある程度まで伸ばし、保湿や栄養分となるよう、刈り取った草を畑に敷く。「草を生やしていると、『何しとんや』と言われそうだけれど」と笑う。

元金融機関勤務の畑さん。仕事の傍ら、8年ほど前から親の跡を継ぎ、兼業農家として米作りに励んできた。子どもたちも大きくなり、「日の出とともに起きて、日の入りとともに寝る生活」をしようと、定年を待たずに専業農家に転身した。

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