兵庫県篠山市の市名を「丹波篠山市」に変更しようとする動きに反対の立場をとる市民の声を聞こうと8月3日、同市議会の安井博幸、隅田雅春両議員が市役所で聞き取り調査を行った。市名変更に反対する市民の声も聞いてほしいと相談を受けた安井議員が呼びかけたところ、市民8人が参加。「市名変更ありきではなく、市民が賛成、反対を考える判断材料を提供すべきではないか」などと意見を述べた。
「丹波市」との混同を問題視する声に対しては、「『丹波市』と『丹波篠山市』では余計に混同する」「変更を要望している団体は、丹波市との混同によってどれほど売上が減り、市名変更によってどれだけ売上増が見込め、市の税収に貢献できるかを数字で示すべき」などとした。
ブランドについては、「農家が汗水たらして作った特産を売り出すのを、市や農協が怠ってきただけではないか。市名を変えたら売れるのか」「市名変更に賛成する団体が、篠山市の認知度が丹波市より低いとする数字を出しているが、丹波市と『丹波篠山』を比較すべきで、現状でも認知度は篠山の方が高いはず」などと述べた。