足袋や脚絆などの留め金具のコハゼを製造している青山産業研究所(兵庫県篠山市東吹、久保佳代社長)がフランス・パリにある世界的なファッション専門学校「サンディカ・パリクチュール校」を訪問し、「こはぜドレス」を披露する。久保社長は「日本の伝統文化をヨーロッパに紹介したい」と意気込んでいる。
久保社長と青山佳司会長が9月17日から23日の予定で渡仏。ドレスは、コルセットに縫い付けた網状の布に、金、銀、黒、グレーなど7色のこはぜ(長さ2・5センチ)700個を散りばめた。きらびやかで、立体感あふれるデザイン。神戸ファッション専門学校出身の新進気鋭のデザイナー、塚原達也さんのデザインで、すべて手づくり。構想から完成まで約3カ月をかけた。特に、こはぜを1個1個縫い付けるのに1カ月を要したという労作。こはぜを並べてハート型のデザインにするなど、おしゃれ感覚にもこだわった。