台風21号 各地で建物破損やけが人も

2017.10.26
ニュース丹波市丹波篠山市

強風で倒れた高座神社の大鳥居=兵庫県丹波市山南町谷川で

超大型の台風21号の接近で、兵庫県丹波市も記録的な強風と大雨に見舞われた。気象庁アメダス(同市柏原町柏原)は、10月22日午後6時50分―7時に、2008年の観測開始以来最大の瞬間最大風速27・4メートルを観測した。山南地域で94歳の女性が指先を切断し手首を骨折する大けが。床下浸水2戸を含む建物破損が18件出た(丹波市調べ)。雨風を伴う大型台風は、氷上町を中心に大きな被害を出した2004年10月20日の台風23号以来、13年ぶり。

倒木で押しつぶされた春日神社境内の愛宕社=兵庫県篠山市黒岡で

超大型で非常に強い台風21号が10月22日から23日にかけて近畿地方に接近した影響で、丹波地域でも強風による被害が出た。篠山市消防本部によると、本部がある同市北で瞬間最大風速30・2メートル(22日午後8時ごろ)を観測。市内各地で倒木が相次ぎ、神社での被害も目立った。強風で家が揺れるなどし、不安な夜を過ごした住民らは、早朝から飛んできた木の葉やごみの後片付けに追われた。この台風によるけが人はなかった。

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