篠山城跡・大書院に時代劇界から熱い視線 毎年映画やドラマ撮影

2017.10.30
ニュース丹波篠山市

 名実ともに兵庫県篠山市のシンボルである国史跡「篠山城跡」(同市北新町)。日本遺産認定などもあり、今年も多くの観光客がまちの中核をなす史跡を訪れている。一方、観光以外で篠山城跡に熱い視線を送っているのが映画やドラマなどの時代劇界だ。毎年、1、2本、時代劇の撮影が行われており、近年、さらに撮影や問い合わせが増えつつある。今年9月には阿部寛さん主演で来年公開予定の「のみとり侍」(東宝)の撮影が行われるなどしており、篠山城大書院を管理する一般社団法人「ウイズささやま」は、「映画を通して、篠山城や篠山のPRにつながれば」と期待を寄せている。

 関ヶ原の合戦後の1609年、徳川家康の天下普請により、築城された篠山城。明治に入って城郭の建造物が取り壊されたが、藤堂高虎、池田輝政ら有名大名によって築かれた石垣や、復元された大書院が往時を思い起こさせる。

 以前から時代劇の撮影が行われてきたが、近年では、2012年に、「女信長」(天海祐希さん主演・フジテレビ)、13年、「超高速!参勤交代」(佐々木蔵之介さん主演・松竹)、「影武者 徳川家康」(西田敏行さん主演・テレビ東京、松竹)、14年、「信長のシェフ」(玉森裕太さん主演・テレビ朝日、東映)、15年、「超高速!参勤交代リターンズ」、17年、「無用庵 隠居修行」(水谷豊さん主演・テレビ朝日、BS朝日、松竹)などが撮影場所として使用。名だたる俳優陣が篠山の地で撮影に臨んでいる。

 

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