「とろろ街道 炎のまつり」が11月5日、黒豆の館周辺で開かれた。特産の山の芋の販売やステージイベントなどが開かれたほか、フィナーレには恒例の「山の芋のつる燃やし」を実施。来場者やアマチュアカメラマンらは、炎の柱と立ち昇る煙に見入っていた。
今年で11回目のイベント。西紀中地区里づくり振興会などでつくる実行委員会がまちおこしとして開催している。
会場では山の芋の入ったお好み焼きやとろろ汁などが販売されたほか、ジャズや太鼓、ジャグリングなどのステージも繰り広げられた。
同施設近くの田んぼでは、地区内から集められた山の芋のつるが山のように積まれ、火がつけられるとすぐに火柱が立った。立ち昇る煙は太陽を隠すほどで、来場者らは競うようにシャッターを切っていた。
同振興会の宇杉敬治会長は、「山の芋の栽培は手仕事なので、近年、どんどん生産者が減り、10年前と比べるとつるも半分になった。それでも、この地域が『がんばっているなぁ』と思ってもらえたらうれしい」と話していた。