篠山東雲高校(奥田格校長)の生徒たちが実習を通して育てた肉牛が11月24日、神戸市中央卸売市場西部市場で開かれた「篠山市肉牛共励会」(JA丹波ささやま主催)で、牛肉の格付け最高ランクの「A5」を初めて獲得した。同共励会を担当した同JA営農販売課、木村誠宏係長(45)は、「牛を触ったこともない生徒がほとんどだったと思うが、これほどまでの好結果を出されたことに感心する。だいぶ苦労もされたと思うが、これからも学びを深めてほしい」と話している。
同校の生物利用類型の3年生(5人)が中心となって2年間育ててきた但馬牛。生後32カ月の去勢雄で、名前は「義丸」だが、生徒たちは「大福」の愛称で親しんできた。
枝肉重量で約390キロ。東京の仲買業者が約161万円で競り落とした。市場では「神戸牛」として流通する。
仔牛を淡路から購入。同類型の生徒たちが2年間にわたり、毎日全身にブラシを掛けたり、体調チェックなどをしてきたほか、週に1度、散歩をさせるなど、手塩にかけてきた。
同校は分校時代の2009年から毎年、共励会に出荷しており、これまでの最高位は昨年の「A4」ランクだった。