U・I・Jターンを応援する「就職フェアinたんば」がこのほど、篠山市民センターで行われた。丹波県民局、ハローワーク柏原、市、商工会などでつくる丹波地域人材確保協議会の主催。丹波地域の36社が参加。人手不足の実態を反映し、求人数は計304人だったのに対し、参加者は45人だった。ハローワーク柏原は、「ミニ面接会をさらに頻繁に行うなど、求職者と事業所の接点をより作っていくしかない」と話している。
関係者の話では、景気の回復による受注増、労働人口が減る将来を見据えた若手人材の確保、人材の都市部への流出―などが進んでいることが、人手不足の要因ではないかという。
同フェアへの参加を希望する事業所も50社を超えたが、会場の都合などで断わらざるを得なかったという。
日本紙器(丹波市)は、ネット通販の普及で、梱包用段ボールの受注から納期までのサイクルが早まり、仕事量が増加。人手を増やした体制づくりと、ロボット導入による省力化、スピード化に若い人材がほしいという。
岩崎電機(篠山市)は、半導体を製造する装置が好調で、ここ3年ほど受注増が続いているという。顧客のニーズに個別に対応できるのが強みで「この流れに乗っていきたい」と話す。両社とも求める人材は「やる気のある人」と声をそろえる。
同フェアの参加者の中にはUターン希望とみられる徳島県、島根県、愛知県などからの参加もあった。